SVGといえば、多くの人が非常に小さくスケーラブルなグラフィックを思い浮かべます。そのため、PowerPointプレゼンテーションにSVG画像を1枚以上追加すると、プレゼンテーションのファイルサイズが突然膨れ上がってしまうことに驚くかもしれません。ここでは、なぜこのようなことが起こるのか、そしてその対処法についていくつかヒントをご紹介します。
SVGとは
SVGはScalable Vector Graphics(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)の略で、ピクセルではなく数式を用いて描画されるベクター画像です。そのため、画質を損なうことなく柔軟にサイズを変更でき、またPowerPoint の標準コントロールを使用して色を変更することもできます。
SVG を追加すると、PowerPoint ファイルのサイズが巨大化する理由
SVGを追加するとPowerPointファイルのサイズが著しく巨大化する理由は、主に下記の2点です:
- 自動PNG生成
SVGをPowerPointに挿入すると、 PowerPoint 2013以前との下位互換性を保つためのPNGバージョンが自動的に生成されます。状況によっては、元のSVGよりも数倍も大きいPNGファイルが作成されることがあります。
- PNGは見えずに裏で存在
このPNGはPowerPointの通常画面には現れませんが、実際にはファイル内のppt/mediaフォルダに含まれており、これが大きな容量を占めることがあります。
SVGと、相対するPNGを確認する方法
Slidewise PowerPointアドインを使えば、SVG画像とそれに関連するPNG画像を明確に確認できます。イメージオーディット機能を使えば、デッキ内のSVGから自動生成されたPNG画像の一覧とサイズを確認できるので、問題の原因となっているかどうかを確認できます。
PowerPointで画像を選択すると、Slidewiseインスペクターに個々のSVGとPNGの関係が表示されます。このSVG(image37.svg)をSlidewiseで表示するとわずか27KBですが、自動生成されたPNG(image36.png)は1,591KBにもなることがわかります。
ファイルサイズを抑えるための対処法
- SVGをPowerPoint図形に変換
SVG画像を右クリック→「図形に変換」でSVGとPNGを削除し、軽量なPowerPoint内図形として扱えます。SVGとPNGが削除されるため大幅にサイズを減らすことができますが、細かいデザインでは見た目が変わる可能性があります。
- SVGからEMF形式に変換
SVG画像を右クリック→「画像として保存」→「EMF」を選択→PowerPointに読み込みします。ベクター形式で品質を保ちつつ、高画質PNG生成を避けられます。
- 自動生成PNGの色深度を減らす
SlidewiseでPNGを特定したのち、NXPowreLiteを使用して8bitインデックスカラー画像に圧縮します。pptxファイルを一旦Zip化してmediaフォルダ内の画像を圧縮済のものに交換することで、PNGを小容量化できます。
このオプションには下位互換性の問題はなく、圧縮されたPNGファイルはPowerPoint 2013以前のバージョンでもそのまま表示できます。
- SVGを最適化PNGとして直接挿入
SVGの拡大縮小や編集機能を使用しない場合にのみ使えるオプションです。
サードパーティツールを使用してSVGを一度PNGに変換・圧縮し、最適化してからPowerPoint内で画像を置き換えます。